午前中の法事の際、「どうする家康」を毎週観ておられるご門徒さんがいらっしゃっしゃいました。船越英一郎さんが主演をつとめた「赤ひげ」も観られたそうです。私も熱心に観た一人ですから、大いに意気投合しました。今日は夕方6時からのBSの放送にあわせ、パッと食べることのできる食材をスーパーに買いに行きました。早めに食べてスタンバイ。
三河一向一揆の結末は歴史として知ってはいますが、ドラでどう描かれるのか注目です。
視聴した感想は、また後ほど。
「どうする家康」、視聴しました。
一揆は空誓が折れる形で終えんしました。家康は「寺を元通りに致す」と約束。また、家臣たちの謀反の罪について不問にします。
一揆勢の軍師をつとめた本多正信について、過去とクロスさせ、入信の経緯が描かれました。若き日、悪の道に落ちた正信は、念仏の中に生き、死んでいった幼なじみの影響から一向宗門徒になります。家康に捉えられた正信は、「悔いてはおらぬ。あやまちを犯したのは殿だからだ。殿は仏をすがる者の気持ちをご存知ではない。生きているのが辛いからじゃ」と家康の前で言い放ちます。
家康は、「悔いておる。ワシはずっと悔いておる。だが、この国をたてなおさねばならぬ。ワシは前に進む」と応じます。
正信は三河から追放されます。「寺をもとに戻すとは、元の野っ原に戻す」との悪知恵を家康に残して。
そういう描き方もできるのかーと。
もちろん、これらはドラマのフィクションだと思います。しかし、家康は約束を反故にして、本證寺の土塁を破壊、一向宗はそれから20年近く三河で禁止されてしまいます。
のちに帰ってくる正信ですが、本願寺の勢力をそぐために才を発揮します。その辺りがドラマで描かれるのかどうかは分かりません。
三河一向一揆を通して仏に救いを求める庶民の苦しみと願いが3週にわたって描かれました。そして、家康の苦悩や迷いも。この辺りに、単なる英雄物語ではない今回の大河のおもしろさがあるように思います。
一揆で3回放送しましたね。今後主人公がたどる物語に大きな影響を与えた出来事、ということでしょうか。
ちなみに、正信の名前は「偈」をつけたら…正信偈ですね
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