5月28日は、午前中、お寺フェス、午後は、親鸞聖人御誕生850年立教開宗800年を記念する法要、終了後、生前法名を授かる帰敬式を予定しています。法名の方は、昨日も2人の方から申し込みがあり、16人になりました。こんなに申し込みがあるとは思っていなかったので、かなり驚いています。
実施日の3か月前までに本願寺に書類などを提出しないといけません。あまりのんびりもしておられないので、今、申し込んでいただいているご門徒さんのところを今週から来週にかけて、回ろうと考えているところです。
昨日は町内のご門徒さんの自宅にうかがいました。「まあまあ、お茶でも飲んでいかれんかえ」と、30分ほどこたつにあたってお話ししました。「一人になると、することがなくていけませんねえ」。ご主人は3年前にご往生されました。
「毎日、昼ごはんを食べに近くで働いている孫が来るです。おばあさんの料理だけえ、美味しいのかなあと思うですけど、なにも言わんと食べとりますで」
よくお参りされる方なので、顔は存じ上げているのですが、せっかくなので少し、昔話を教えていただきました。
高校は私と同じでした。1959年、伊勢湾台風が上陸した際、友達と2人で線路の上を歩いて学校まで登校したそうです。「先生がびっくりして、『今日は休校だで。どうやってきただか?」と聞かれて、『線路を歩いてきました』といったんです。帰る方法がないので、2人でまた線路を歩いて帰りました」。ちなみに列車は運休していたとのこと。
高校卒業後は地元の新聞社に就職。「昼休みに同僚と砂丘まで行ってお弁当を食べたのが楽しかったです。だけど、すすめがあって数ヶ月働いて、こちらに嫁いできました。青春時代というのはほとんどなかったです」「当時は、家同士で相手を決めたり、仲人さんのすすめで結婚したもんです。反対なんてできません。結婚が決まってから初めて主人の顔を見ました」「よかったのか悪かったのか。主人が怒るかもしれんけど(笑)」。私は、「えーそうなんですか」「今とはずいぶん違うんですねー」とただ聞くばかりです。
「80歳を過ぎて、とにかく娘から『こけたらいけん、こけたらいけん』と言われるですが。今日は、天気がいいけえ、ちょっと散歩に出ようと思っとります」
来週にかけて大荒れの天気予報ですが、空模様を見つつ、ご門徒さんのところをお邪魔したいと思っています。
選択の自由があって、いいことですが、今の少子化は、当たり前のことなんだなぁと思いました。
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「顔も知らん人と結婚…なんて、冗談じゃない」と言える世の中でホッとしています
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