東京の方から年賀状をいただきました。
2011年3月11日、東日本大震災と福島原発事故が発生。
当時、東京に住んでいた私は、何度か被災地に出かける機会がありました。
友人から原発再稼働に抗議する運動に誘われ、官邸前での抗議行動を支えるスタッフとして数年間、参加していました。その中で知りあったKさんから、「3.11から11年余。あらためて問われている気がします。何度でも原発NOの声をあげねばですね」と記した年賀状をいただきました。KさんのTwitterを時々、読みます。ゴミ拾いボランティアをしたり、ビッグイシューの販売員の方を見かけると購入して応援したりと、心優しい方なのです。
このブログを読んでいただいている方の中では原発について、賛成・反対と意見の分かれるテーマなのかもしれません。私自身は再稼働にも原発そのものにも反対です。速やかになくす決断をして、再生可能エネルギーに大胆にシフトチェンジしてほしいと願っている一人です。
首相官邸前で、社会見学に来たという学校の先生と生徒さんに聞かれたことがあります。「貴方はなぜここにきていますか?」と。
私はこんなことを話した記憶があります。「この世の中は、いろんな人がいて成り立っています。その生存条件を重大な原発事故は一瞬にして破壊するということが、今回のことでよく分かりました。だから私は反対しているんです」
あれから11年あまり経つのですね。
日本政府は、ウクライナ危機にかこつけて、原発再稼働と稼働期間の延長、さらには新増設を進めようとしています。原発の新増設は「想定していない」というのが政府のこの間の立場でしたが、「エネルギー危機」を前面に押し出せば世論も変化すると思っているのでしょうか。
だからこそ、Kさんは「何度でも」という言葉を記し、私に送ってくれたのでしょう。