今、手もとに5冊の過去帳があります。2冊分は記載が終わり、3冊目に取り掛かっています。記載する必要のあるお名前は20人近くあります。お寺の過去帳とも照らし合わせて、間違いがないか確認しながら、新しい過去帳に記載を開始したところです。
お寺の過去帳で確認すると、明治45年に本山に参拝し、法名を授かったとの記載がありました。この当時、山陰本線は鳥取から京都まですでに開通していたようですが、どのくらい時間がかかったのでしょうか。どのようなお気持ちで帰敬式にのぞみ、ご法名を受けられたのでしょうか。その5年後に、息子さんも本山から法名を授かっておられました。
今回のように、古い過去帳をお預かりして、ページをめくってみると、わずか数歳で亡くなった子どもさん、戦死したご門徒さんの名前を見つけることも珍しくないのです。長寿社会というのは、本当に最近のことなのです。戦死者を77年間出していないということは、人類社会の歴史の中でも、相当、稀なことではないかと思います。私たちは、いつまで続けることができるでしょうか。誓いを新たにさせられます。
週末の法事の際に、新しい過去帳をお渡しする予定です。調べていたら、こんなことがわかりましたよと報告できそうです。