大きなお葬式

悲劇的な形で生涯を閉じた安倍元首相の国葬の日です。昼のワイドショーはこの話題で持ちきりです。ただ政治家としての歩みを手放しで評価するような形にはなっていないようです。「賛否が交錯」とナレーションを入れざるを得ません。経費の問題や、国葬に法的根拠が乏しいことなどもあげられています。統一教会との関わりがあきらかになるなか、日増しに反対の声が高まった反映なのでしょう。賛成3割・反対6割と大差です。案内状が届いた招待者のうち4割は欠席したそうです。

会場の日本武道館には巨大な式壇がつくられ花で飾られています。いま、庶民の葬式は小さくなりつつありますが、今日は大きなお葬式です。経費は実に16億6000億円にも。しかも確定額ではありません。

天皇、上皇は欠席。使いが入場する際はみな起立です。「君が代」がかかり、歌わずに静聴をとのアナウンス。そして黙祷。政府が作成した映像が流れ、これは当然ながら礼賛一色でした。岸田総理は、羅針盤だったとたたえました。

友人代表の菅前総理は、自らが説得して、再び総理総裁に決意をしてくれたと述べ、「歴史上、かけがえのない、真のリーダーでした」と。

官庁では半旗が掲げられ、そして黙祷です。自然な感情から広がったものではなく、敬意や弔意は半ば強制されています。

国会での議決もなく、国民的な合意もないまま今日の国葬です。しかも、一方的な評価をメディを通じて流すのですから。法と民主主義が泣いています。

投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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