本日は、関東の方から法事でお参りいただきました。出身は岩美町、現在のお住まいは千葉県です。お父さんの13回忌を機に遠路はるばるお越しいただきました。
私はお会いするのは初めてです。私の曽祖父の娘が、この方のおばあさんにあたります。前住職に教えられ、今日初めて知りました。
納骨堂にお参りし、お父さんのご遺骨を持って帰られました。千葉の家の近くにお墓を建立されるとのことでした。
私も初めてお会いするので、何をお話しすれば良いものかと、あれこれ考えたのですが、阿弥陀さんの救いの話をしました。5年前、中央仏教学院時代の級友で、日系アメリカ人のKさんに教わった話です。Kさんは、「浄土真宗とはポイントの貯められない私のためにある教えです」と説明されました。目からウロコでした。
「いいことばかりできない、心を清らかにできない私をめあて、『必ず救う』と誓われ、常にはたらいてくださっています。それを思う時、阿弥陀さんを悲しませるようなことばっかりしていては申し訳ないなと生き方を見つめ直すことができる。そこに浄土真宗の良さがあると私は思っているんです」
法事が終わり、夕方には、本日、ご往生されたご門徒さん宅へ。大正時代に生まれた方です。2年半ほど前、ご主人の葬儀でお会いしたことを思い出しました。ご家族から人柄を教えていただき、気持ちを新たにしました。
9月に入って6件目の葬儀となります。気持ちを込めておつとめさせていただきます。