朝、BSNHKのワールドニュースは、ウクライナのザポロジエ原発で原発事故をかろうじて回避したと報じていました。隣接する火力発電所の火災により、原発に一時、電力を供給することができなかったそうです。原子炉を冷却できなければ炉心融解し、重大な原発事故を引き起こしかねかません。
日本では、原発の新増設を政府が検討しています。福島事故以降、新増設を見送り、「可能な限り原発依存度を低減する」としていましたから、大きな方針転換です。
これは、ロシアによるウクライナ侵略によって引き起こされたエネルギー不足に対応するためでしょう。ですが、福島原発事故に見られるように、大きな事故を起こせば人にも環境にも重大な被害をおよぼします。ウクライナで起こっている緊迫した事態は、紛争に巻き込まれるリスクの大きさを示していると思います。
東京に住んでいた2011年3月、東日本大震災と原発事故が起こりました。原発なくせの声を上げた方たちに刺激され、国会前での抗議行動にも参加しました。自分も安全神話に騙されていたこと、原発ムラと言われる莫大な利益を享受する関係者の存在、再生可能エネルギーの可能性などさまざまなことを知りました。
危機を口実に、再び原発推進でいいのでしょうか。省エネや再生可能エネルギーの推進こそ、危機を克服する道なのではと思うのですが。
そのとおり。時間がたち、みんなが忘れるのを待っていたようなタイミングにぞっとします。どれだけ言葉を尽くしても、あの頃の映像には敵いません。出来ればもう一度確認して欲しいものです。
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