1945年8月9日午前11時02分、長崎に原爆が投下されました。同時刻に、鐘を打ちました。

久しぶりに被爆者の証言に目を通そうと思いたち、本棚から本を引っ張り出しました。

「原爆が落ちた後、気が付いて見ると附近は全部家もつぶれ、逃げる人々皆体中血がつき、火傷された方は二倍に黒くはれ上がり、誰か見分けることも出来ませんでした。それに足もとには死人が散らばり、脳みそは飛びだし、手足はちぎれ、本当に地獄そのものでした」
「あの時のことは思い出したくありません。なぜなら、私のそばを二〇〜三〇人位のけがをした人、やけどをした人が次から次に亡くなっていったからです。けがをした人は、水を求めながら『水!水!』と言いながら死んでいきました」
「昭和二〇年八月九日より九月一〇日までの間に親、妹、弟、親戚、皆亡くなってしまい、この世にたった一人となり、何に例えようもありません。こういう悲惨な事は絶対全世界からなくなるよう、核兵器は絶対廃絶しなければ、本当の世界の平和は来ないと思います」
核兵器や核抑止力論によるまやかしの「平和」を断固拒絶します。