絵本『ぼくは いしころ』

坊守です。

今日は書評めいた日記をひとつ。帰宅したら、ポストに注文した絵本が届いていて、玄関に座り込んで読みました。
『ぼくはいしころ』(坂本千明 作/岩崎書店)
「ぼく」は、野良猫です。石ころみたいに黙っていれば安全…と、さまざまな気持や声を小さな体の奥に押しこめてひとりで生きています。ひるは身を隠し、夜は月を道連れに歩いて。
ある日、やさしく声をかけてくれたお家の庭先でご飯をもらい、通うようになってから、お腹が減っていたことに気づいたぼく。そのとたん、押し込めていた気持ちや声が溢れて…。
ああ、これはター坊たちの話だけど、人間の話でもある、と重ねてしまいました。黙っていれば安心「石ころ」になっていよう。そんな呪縛を断ち切って、自分の心と向き合って、ひとりひとりの声よ、溢れ出せ、命よかがやけ、と思える一冊でした。
紙版画という手法で、描かれている猫も魅力です。

投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

“絵本『ぼくは いしころ』” への 4 件のフィードバック

  1. たりちゃんは石ころになる前にここの子になれたんだね。よかった🌸
    もしやおんちゃんは石ころになりかけて、長い間じっとしてたのかも~~
    おんちゃんもゆっくりとでいいからね。おしゃべりできるネコちゃんになれるといいな🌸

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