国際NGOオックスファムの報告書が23日に公表されました。それによると、保有資産10億ドル以上(1280億円)の億万長者は2年前に比べて573人増の2668人に。保有資産の合計は約12兆7000億ドルにも。日本円換算で1625兆6000億円です。
モデルナやファイザーは、「1秒間に1000ドルの利益」を上げています。ワクチン開発に巨額な財政援助を受け、しかも独占価格で特許は手放さないのですから、もうかるはずです。世界的な原油高のなか、BPやシェルなど石油大手は空前の利益を上げたそうです。日本でも石油元売り3社は史上最高益です。
この一方、2022年には世界で新たに2億6300万人が極度の貧困に追い込まれると推計しています。世界的パンデミックのなかで、莫大な富の蓄積と貧困の拡大が同時進行する異常な状況です。
オックスファムの報告書は、各国政府に対し、恒久的な富裕税の導入、累進課税の強化を求めています。
この間、鳥取市内で2回取り組んだ食料無料市ですが、SOSを訴えるラインが実行委員会に寄せられたそうです。
もうかっているところには課税を強化して再配分するのは政治の大切な役割のはずなのですが。総理のいうところの「新しい資本主義」っていったいなんなのでしょうか。