今日の朝、網代のご門徒さんから聞いたことですが、毎朝、25分間、読経を日課とされているそうです。今年87歳。お元気そう。しばらく世間話をしていたのですが、近所にお住まいの今年90歳になったお姉さんがお見えになりました。うかがうと、やはり、毎日のように短い読経をされているとのことです。そして、仏壇の上に飾られた夫の写真をながめて話しかけているのだとか。
明日、京都・大谷本廟への納骨をご一緒するTさんは80代後半です。「境内を少し歩くことになりますが、大丈夫でしょうか」と今朝うかがったところ、「住職さん、私は毎日、歩いてますけえ、構いません」とのお返事でした。この方も毎日、読経されています。
私の知る限り、ご門徒さんの最高齢は102歳のYさんですが、やはり、日課は読経です。
職業別長寿の統計調査では第1位が宗教家(僧侶)です。粗食であることや規則正しい生活、瞑想や読経などを通して心身を整えていることなどが理由としてよく言われます。
私の場合、粗食といえるような食生活は送っていませんので、当てはならない気がするのですが、元気でお過ごしのご門徒さんにとって読経は何らかのプラスに働いているのかも。私が思うのは、読経というのは、ストレス発散、気持ちがスッとするということです。
高齢者のみなさんにとって、健康であることは大きな欲求、願いです。読経を健康法にするのはよくないと思いますが、健康にもよい、ということはいえるのではないでしょうか。