毎朝見ているBS NHKのワールドニュース。
今日はイギリスBBCのニュースのウクライナ現地リポートが詳しく報じられました。
サイレンがなるたび、地下の倉庫に避難する若い母親と2人の小さな娘さんの姿。
西に向かう列車に乗り込もうと殺到する群衆。妻と子どもを乗せ、国内に止まる男性の姿。
18歳から60歳までのウクライナ人の男性は、国外に出国することは禁じられています。手製の武器の部品として、家から釘を持ってきた障害を持つ男性の姿も。
市民を巻き込んだ悲惨な戦争です。胸が詰まります。
「一人にてもかなひぬべき業縁なきによりて、害せざるなり。わがこころのよくてころさぬにはあらず」(思い通りに殺すことのできる縁がないから、一人も殺さないだけである。自分の心がよくて殺さないのではないのですよ)
「さるべき業縁のもよほさば、いかなるふるまいでもすべし」(その状況に置かれたなら、我々はいかなることにだって手を染めてしまうのである)
ーー「歎異抄」(第13条より)
プーチンに命令されたロシア兵も、侵略から祖国を守るために戦わざるを得ないウクライナの人々も、「さるべき業縁もよほさば」の中で、厳しい現実に立たされているのではないでしょうか。
戦争はむき出しの人間の本性を暴き出してしまいます。
「業縁なき」状態を、どんなに苦労してでも作り出し、持続させないといけません。
そして、たとえ戦争がはじまったとしても、それに反対し、侵略をやめよと叫ばないといけないのだと思います。