午前中に、Yさんのご自宅で1周忌の法要を勤めました。
ご主人がご往生され、その後、四十九日までほぼ毎週、ご自宅でのお勤め。一緒にお経をあげ、またYさんご自身もCDをかけ、練習もされ、上手に読まれるようになりました。
今日のお勤めの後、少しお話をうかがいました。
毎日、朝晩と仏壇の前に座り、手をあわせ、読経されているとのこと。
「朝起きて、まず布団を畳み、洗濯機を回して、それから仏壇の前に座ります。すんだら洗濯物を干して、朝ごはんを食べます。日課になりました」
「実家の父は、しょっちゅう仏壇に手をあわせ、お経を読んでいるような人でした。私も自然と手をあわせるようになりました」
「歳をとるとあちこち弱ってきていけませんなあ。だけど、この歳まで生きさせてもらって、ありがたいです。仏さんにも、主人にも感謝しとります」
坊守の友人からいただいた高知の文旦を、私からお供え。
「まあまあご住職さん。ありがたくいただきます。お父さん、仏さんと一緒によばれてな」と仏壇に黄色い文旦を供えられました。
Yさんは、出会にも、別れにも、「ありがたい」と手をあわせ生きてこられたのでしょう。
大いに刺激を受けました。