「ペシャワール会」の会報を読みました。今年、新しく会に加入し、その後、3回目の会報となります。毎号、本当に学ばされる内容です。間違いなく活字メディアの中でいま、いちばん熱心に読んでいます。

同会は、1983年、中村哲医師のパキスタンでの医療活動を支援する目的で結成され、現在は中村医師が設立したPMS(平和医療団・日本)のアフガニスタンでの医療活動や灌漑水利事業などの総合的農村復興事業を支援しています。
今回の会報には、8月政変以降の活動がつづられています。PMSの医療活動、インフラ事業、農業事業は、他のNGOが活動を停止している中でも続けられていることが現地から報告されています。各所でタリバン側との協議やタリバンによる視察があったようです。どこでもPMSの活動は感動をもって受け止められ、タリバンは安全を約束しています。
西側メディアの目からはこぼれているアフガンの今を、そして、現地で奮闘する人びとの姿を会報は教えてくれます。
「寒風の中で震え、飢えている者に必要なのは、弾丸ではありません。温かい食べ物と温かい慰めです」「水が善人・悪人を区別しないように、誰とでも協力し、世界がどうなろうと、他所に逃れようのない人々が人間らしく生きられるよう、ここで力を尽くします」
いまは亡き中村医師の言葉が胸に迫ります。