きょうは葬儀会社と僧侶の意見交換会がありました。会場は鳥取市国府町にある長通寺。広い敷地、そして大きなお寺さんでびっくりしました。

鳥取市生まれの日本画家、八百谷(やおたに)冷泉が、お寺に身を寄せていた数年間の間に描いた障屏画などを見学しました。芸術にうとい私はこの方を全く存じ上げませんでしたが、冬の日本海を描いた本堂の襖絵、見事なものです。本堂の裏の部屋、書院にも襖絵をはじめたくさん展示されています。美術館に来たかのようです。一つ一つを若いご住職がていねいに説明してくださいました。
本堂には彼が描いた天女の絵もありました。

戦中の作品です。将来の女性はきらびやかであってほしいとの願いを込めて描いたそうです。冷泉は絵の仕事も家族も捨てて鳥取に戻り、お寺に置いてもらったといいます。その間に、たくさんの絵を描き、お寺に寄贈されたのです。ここを心の拠り所にされたのでしょう。
見学を希望される方はお寺まで事前に連絡してくださいとのことでした。
意見交換会の方では、最近の葬儀やお墓事情について様々な体験談が語られました。あるご住職はことし、お布施のない葬儀を3件勤めたとおっしゃいました。頭が下がります。今日は急の法務で参加できなかった住職さんも何人かいらっしゃったようです。一年前に始まった時は物珍しさもあってか30人以上が参加されました。きょうは一桁でしたが、他宗派の方と意見交換できる貴重な場です。来年も引き続き参加させていただきます。