今年の報恩講にははじめてお参りしていただいた方が何人かいらっしゃいました。悲しい別れを経て、あるいはどなたかに誘われて。仏法に出遇うご縁はさまざまです。ご家族の介護に追われ、「しんらんさんに助けて欲しい」と私に胸のうちをあかされた方もはじめてお参りでした。
ご講師がおっしゃった「生死出(しょうじい)づべき道」、迷いからでていくことをみなさんはどのように聞かれたでしょうか。この私のたすかる道を、自分が求め聞いて理解するのではなく、救い取って捨てないという南無阿弥陀仏のみ教えを、お慈悲を聞かせていただき、お念仏のなかに生きていく。そして、生かされている間、そのお慈悲のまねごとをこの私もさせていただく。ご講師さんのお話を聞かせていただいて、あらためてかみしめました。

網代の法要の際には、20年にわたって地域の役員をつとめられた方から、新しい役員へとバトンタッチがありました。快く引き受けてくださりホッとしました。来年は網代道場が改築されてから30周年にあたります。またみなさんと知恵をだしあっていきたいと思います。