午後、劇団民藝の公演『野の花ものがたり』を観てきました。舞台は鳥取市内にある野の花診療所のホスピス病棟。モデルは同診療所の徳永進医師です(劇中では徳丸進医師)

第一幕では末期の患者さんがまだ比較的元気な様子が描かれ、第二幕では、それぞれ死に向かっていく姿が描かれます。
胸に詰まる作品でした。でも、とてもあたたかい気持ちにもなりました。
徳丸医師は劇中で問いかけます。「なぜ人を殺してはいけないのか」と。「死は豊かである。死は権利である。死ぬことは自動詞です。殺すことは他動詞です」
そして、たくさんの見取りを経験された先生ならではのセリフ、「誰もが勇敢に死んでいくのです」に、逆に生きていく勇気をもらったような気がするのでした。「死は無限へと続く途中駅」ということばにもハッとさせられました。
今日のチケットはご門徒さんからいただきました。この場を借りてお礼申し上げます。