本日は朝から会計作業、法事のお参りのお礼葉書などなど事務作業をしています。その合間に本を読んだり、ここ何日間かの新聞をパソコンで眺めたりしています(私はインターネットで新聞を購読しています。紙の方が読みやすいと思うこともありますが)。
新聞に目を通していて、記録・記憶しておかなければならないことがありました。
8月にコロナで在宅死した方は250人にも上りました(警察庁発表)。
9月1日時点で、自宅療養者は実に13万5000人にも。
6月16日に国会は閉じました。コロナ対策に専念するために立候補しないと表明した菅首相は、臨時国会さえ開催しませんでした。
今日は自民党の総裁選挙の日。候補者の発言や動きをひたすら垂れ流す報道ばかりのようです。ほとんどニュースを見ることはありませんでしたが、それでも情報が入ってくるので、メディアは相当踊らされたのでしょう。
「世界のニュース」を朝見ていると、この数日の話題の中心はドイツの総選挙です。社会民主党が第一党に、そして環境政党の「みどりの党」が大きく得票率と議席を伸ばし、キリスト教民主同盟(メルケル首相も所属)抜きの政権ができるのか、注目されています。「みどりの党」からは2人のトランスジェンダー女性(男性として生まれ、女性として社会生活を送る人)が初当選したそうです。
公共放送のZDFの出口調査によれば、有権者の46%が環境保護を最も重要な課題と答えたそうです。第一党となった社会民主党は、環境保護のための財源として富裕税を提唱し、「社会的公正」として、時給12ユーロ(日本円で1500円)を掲げました。「みどりの党」は、18歳から29歳までの得票率が22%にのぼったそうです。
ドイツでは、メルケル首相への支持は低くありませんでしたが、若い有権者が政治の変化を求めたということがいえるのかもしれません。ドイツでは温暖化の影響とも考えられる7月の大洪水で、220人以上がなくなっています。
明日で9月も終わりです。
緊急事態宣言とまんえん防止等重点措置も解除されます。
備えを怠れば、また「第6波」に襲われる可能性もあるでしょう。
そして10月には新しい首相も選出され、総選挙も近づいてきます。補足すると、わが岩美町の町長選挙が11月にあります。
書いていて思い出したのですが、2009年の総選挙、当時の民主党は、「政権交代」という赤い見出しのマニフェストを掲げました。私も街頭で受け取って、「これはウケるだろうなあ」と思ったことがあります。投票率が大きく伸び、無党派の人たちの期待を集め民主党政権が誕生しました。
その当時の熱気とはずいぶん違いますが、コロナを体験した私たちは、政治のあり方が生活に直結することを高い代償を払って教えられているのかも知れません。公的役割が後退していく中での奪われた命があったことは冷厳な事実です。
私たち大人が何を選ぶのか、問われる秋になりそうです。