昨日、古い過去帳をお使いのご門徒さんより、新しく書き直す依頼を受けました。今日、過去帳をみて驚きました。いちばん古いご先祖さんのご命日が文化という元号だったのです。
調べてみると文化の元号は1804年から1818年まで。徳川11大将軍家斉の頃なのです。記載されているご法名、お名前は20人以上。こんなにたくさんのお名前を書くのははじめてです。
これだけのいのちが時を経て受け継がれてきたことの不思議さを感じます。そして、その前には過去帳には書ききれない無量のいのちの歴史があるのです。このご門徒さんのご先祖と、私のご先祖も、もしかしたら、どこかで重なっているかもしれません。いや、そうに違いないのです。
そういうことを想像すると、このいのちというのは自分だけのものではないなと思わされます。
「一切の有情は、みなもって世々生々の父母兄弟なり」
親鸞聖人がおっしゃる通りなのです。