きょうあすで葬儀が3件つづいています。前住職も「記憶がないこと」とおどろいていました。
本来なら私が勤めなければなりませんが、相手のご家族の希望日程もあることです。うち1件は80歳をこえた前住職にお願いしました。葬儀をつとめるのは3年ぶりです。今日の朝に予定されていた法事は前坊守につとめてもらいました。
前住職は昨日、通夜の数時間前までベットに横たわっていたので、いささか不安でしたが、導師を勤めた通夜以来、いたって元気なようす。「しんらんさまを歌った」とのことです。この感じだと、もう少し法務にあたってもらっても大丈夫かもしれません。
今日、私は別の葬儀をお勤めしました。ご主人を亡くされた奥さまは80代。現役で裁縫の仕事をされています。背広の裏地を縫っているそうです。「これからはお寺参りもさせてもらいますのでお願いします」と声をかけていただいて恐縮しました。
死というのは誰しも避けられません。だからこそ生きていることはありがたい。悲しみは悲しみとして消えることはありませんが、自分のやるべき仕事・役割をもっていることは悲しみを抱えて生きていく上でも支えになると思います。