2017年度に1年間、浄土真宗について学ばせていただいた中央仏教学院より学院報が届きました。コロナが学院に大きな影響を受けたことを北搭学院長が記しています。

前期はオンライン授業、寮を開くことができず、入学を辞退する方も。後期は対面授業に戻ったものの、三密を避けるために1クラスを2グループに分け、半数は教室、半数は別教室でリモートになっているそうです。
学友会会長さんの手記によると、学園祭、本山参拝、比叡山への研修、学内の愛好会活動もなく、京都府下で感染者が増加した11月にはふたたびオンライン講義に戻ってしまったそうです。
先生方も、生徒さんもさまざまな創意工夫をして苦労の多かった1年間の学院生活を乗り切ってこられたことと思います。
この学院には幅広い年齢層の人たちが集まってきます。海外から僧侶になることをめざしてこられる方もいらっしゃいます。お寺の後継者の方が多いですが、人生経験豊かな方が、いかに生きるのかの問いを抱えて真摯に学ぶ姿にふれることもできます。広告大手に勤めていた方が「虚業に疲れた」と学院に来られ、僧侶になられました。衝撃を受けたひとことでした。
情熱を持ち、博識なベテランの先生たち。若くて一生懸命に作法指導をしてくださる先生たちがいます。
学んだ1年間につけたノート、いただいた資料は私自身の糧であり、見直すこともしばしばあります。
ご門徒さんの子弟が自死され、その葬儀を勤められた先生が授業の際、その体験を涙ながらに語られたことをよく思い出します。
年下の先輩たちが何も分かっていなかった私に親切に接してくれ、お経が読めるようになりました。
ここでの1年間のあいだに、「あぁ、自分は他者によって生かされているのだ」という当たり前であり、しかし気づくことの難しい真実に気付かされました。学院の本堂には「学佛大悲心」との書が掲げられています。その意味を一生かけて問い続けていかなければかなりません。
2021年度も、それ以降も、仏教学院が発展されることを願っています。
北塔さんは同窓生です。ほぼ毎年龍谷大学と京都女子大学の合同サークルである宗教教育部の同窓会がありますので、そこでよくお会いしています。当初西法寺さんで予定されていた住職継職式のご講師にお呼びしていたこともあります。
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そうなんですか! それは初耳でした。
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