「きょうはネコの日だから、にいちゃんが出るのよ」と、シマシマのチビっ子がうるさいので、でてきたぞ。
オラは、ネコだ。

ことしの冬は、フサフサの毛皮が自慢のオラにもこたえる寒さになった。
ナワバリには、ほかの雄ネコもいるので、暑い日も寒い日もパトロールが必要だ。胴体まで埋まるほどの雪がある時は、肉球を通して芯から冷えるし、吹き降りのみぞれの日に腹が空いていると、歩くのもおえりゃあせん。腹はいつも空いている。野良ネコ稼業は、ひよひよした家ネコたちにはつとまらん。
命がけで生きるオラの毎日に、楽しみができた。いつもパトロールしていた空き家に、ニンゲンが住みはじめて、ここでおまんまを食べてやることになったのだ。

ニンゲンなんて何をするか分からん生き物だけぇ、本当は近づいてはいけん。だが、ここの家のニンゲンたちには、チビネコがいつもくっついてるのでネコに悪さはできまいとオラの本能が許可を出したのである。
窓越しに「ニャア」鳴いてやると、まずチビネコが座敷から走ってくる。そいつがニャアニャア騒ぐと、ニンゲンも気づいて、おらの皿にカリカリを入れる。香ばしいカリカリは大好物だ。たいがい、おかしらつきの小魚ものっている。
変わり映えしないな、と思う頃に、なんとも言えんうまい缶詰の餌も出る。
寒さが厳しかった晩は、縁側にあがってチビネコの寝床に入ってみた。ニンゲンたちは見ていて追い出さなかった。チビネコのやつが小さすぎるので、極めてきゅうくつだったが、びっしょり濡れた背中やドロドロの後足が乾いてくれた。
そのあとで、外のオラの藁ベッドに、屋根がついていた。雪も降り込まないので朝飯前や晩飯後の居場所にしている。

それにしても、オラが行くとニンゲンたちは嬉しいようだ。何を考えているか分からない。
ニンゲンの雄は、このまえ、おらのアタマやカラダについた草の種を取ってくれた。雌は頬をマッサージする大胆な行動に出たので、ガブリとしてやろうと指を口に入れてみたが、カリカリの粉がついていたので、不覚にもぺろぺろ舐めてしまった。それ以来、ニンゲンにマッサージされると、どうッとカラダが横倒しになってしまう。

そんな風に縁先ではリラックスしているオラだけど、外でニンゲンをみたら、逃げることにしている。ただ、きのうは「ダブちゃん」と呼ばれたら、足が止まって、ニャーン!と高い声で返事してしまった。
オラ、どうしただか?
とりあえず、ニンゲンはうまく利用しながら、岩井のネコ社会の平和とオラの自由を守っていくのだ。

以上
う( ´艸`)わうわわ-...ダブさんの告白!!!どすきいてる!!!
あんたの今までの人生…猫生で培ったノウハウ...命がけの毎日を生きて学んだ哲学なんだ!おみそれしました! つらいこと多かったね😢
これからは、うんとしんどさから解放されるよ...みんなを大事にして共存共栄やでぇ..(* ̄▽ ̄)
よかったよかった!!!👏!(^^)! いい猫生を歩んでね👏(・∀・)
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へっへっへ!
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アニキ、ご無沙汰しておりやす。
アニキが安眠ベッドを手に入れて、カリカリを貰っていること、聞き及んでおりやす。
そして、不覚にもニンゲン雄の指をペロペロしてしまったこと、名前を呼ばれ、思わず「ニャー❣」と返事してしまったことも…
なぁに! 恥じること、ございやせん。厳しい野良社会を生きるためには不本意ながらその様な媚びも必要かと…
エッ?!! 媚びではなく、心から?
ニンゲン雄の 手が優しく暖かかった? ニンゲン雌の 名前を呼ぶ声がジアイに満ちてた?
な、なるほど! 恐れ入りやした。
しかし、アニキ、ひとつだけ忠告しておきまっせ。ニンゲン雄雌はチョロいけど、シマシマチビは相当利口でっせ。
失礼いたしやした。
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あたいは、この前
窓が少し空いていて、おててが出せたので、
ダブにいちゃんを5へんくらい、猫パンチしてみました。
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