本日は50回忌のお勤めがありました。お亡くなりになられたのは昭和47年です。
昭和30年に嫁いできた義理の娘さんが、法要後、ありし日の姑さんの記憶を私に話してくださいました。
「嫁いで来たときはまだテレビが家にない時代でした。お姑さんが私の手を引っ張って、テレビのある家に連れて行ってくれて、一緒にテレビをみました」「お姑さんは男ばかりのきょうだいの中で女ひとりでした。私のことを本当の娘のように可愛がってくれました」
法要中は『正信偈』を大きな声で読まれていました。
長い時間が過ぎているようですが、出会ったこと、親切にされたことがきっとその後の人生に大きな影響を与えたのでしょう。
先日、NHKの「チコちゃんに叱られる」で冠婚葬祭の「冠」とは何を指しているのか取り上げていました。冠とは成人式のことです。
それよりも合点がいったのは「祭」とは四十九日、一周忌とテロップがあったことです。冠婚葬祭の「祭」とは法事のことをいうのですね。亡くなってからも、亡き人を大切に思う。そのようにして日本人は生きてきたのかとハッとしました。
そして、今日のお話も受けて、仏事というものは大切であるということを再確認することが出来ました。