2つのベンチについて

浦富海岸島巡り遊覧船乗り場の近くにある沓井大橋。ここには風景を一望できるベンチがあります。散歩する人や観光でこられた方に、この美しい風景を楽しんでくださいという思いやりを感じます。今日は風が冷たかったですが、眺めはサイコーです。


同じベンチでも、まったくねらいの違うベンチがあります。

↓をクリックするとどんなベンチか分かります。

https://bijutsutecho.com/magazine/insight/23127


東京で生活していたころ、バス停や公園のベンチはなぜ座りにくいのだろうかと不思議に思ったことがあります。やたらと大きな仕切りがあったり、前方に傾いていたり、座面が丸くなったりしていて、非常に座りにくいのです。それ以上は深く考えたことがありませんでした。しかし、そこには仕掛けがあったということを最近知りました。ホームレス・路上生活をしいられている方たちが横になれないようにするための「排除ベンチ」だったのです。


昨年11月、東京渋谷区幡ヶ谷のバス停で、路上生活をしていたとみられる60代の女性が殺害されました。横になれないベンチに深夜座り早朝移動していた女性を、近所の酒店販売員が「居座る女性に、どいてほしかった」と殴打したのです。
女性は昨年2月までは仕事をされていたとのことですから、コロナの影響があったのでしょう。心配して声をかける人がいても、「大丈夫」とこたえていたそうです。亡くなられた際の所持金はわずか8円でした。


日本の生活保護捕捉率は2割程度です。捕捉率とは、所得が生活保護の基準を下回る世帯のうち保護を利用している割合のこと。ヨーロッパの先進国は8割以上の補足率です。

先日、菅首相は「最終的には生活保護がある」と答弁していましたが、要件を満たす方さえ保護から排除されているのです。


その冷たさを象徴するのが、東京で見た排除ベンチだったのだと今更ではありますが気付かされました。

投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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