
「存在するものは、すべて持ちつ持たれつ」
『コロナ禍の東京を駆ける』(稲葉剛、小林美穂子、和田静香編)という本にあった言葉です。(岩波書店より1900円+税)
都内でネットカフェに寝泊まりされていた方達が、昨年4月の緊急事態宣言で拠り所を失いました。そのSOSをキャッチして奔走された支援者の記録です。
水際作戦と言って、助けを求めにやってきた人たちを締め出し、自助努力を迫るやり方が描かれます。傷つけられた人たちを、支え、行政にかけあい、生活支援につなげる姿が描かれています。支援する方達も感染への不安を抱えつつ、それでも走り回っておられます。

「存在するものは、すべて持ちつ持たれつ」
頭から反対する人は少ないと思います。なのに、私たちの社会は、なぜそれができないのでしょうか。現に困っている人たちに対して、その心を発揮できないのは、いったいなぜなのでしょうか。
力強い、整った筆遣いですね。
持ちつ持たれつは、お互い様とか情けは人の為ならずとかの言葉で、小さいころから教えられてきました。
こんな心を忘れないで生きていきたいです。
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自分ひとりでは生きていけないことを意識していきたいです。
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