
あるご門徒さんとおしゃべりしていた際、「もう一回筆を持ってみたいだが」との声が。「それならいいものがありますよ。本願寺が書写して本にできる正信偈を扱ってますよ」とおすすめしました。本日、手もとに届きました。
私も購入しました。見入ってしまうようなお手本がついています。
完成品は縦の紐綴じになるようです。ところで縦糸と変換すると経糸とも表示されます。これは間違いではありません。もとはインドの言葉「スートラ」(縦糸)を中国で経と訳したそうです。
「正信偈」に、「依修多羅顕真実」とあります。「修多羅」とは織物の縦糸のこと。私にはよくわかりませんが織物というのは縦糸を中心として横糸を編んでいくそうです。その事から縦糸(スートラ。漢字であらわすと修多羅)は真実を顕わす「お経」の意味として使われます。
以上のことは中央仏教学院時代に先生から教わった話です。へぇーと感心したお話でした。
『書いて作る正信偈』は一冊1000円+税です。本願寺出版社より購入できます。以下、注文ページです。
これをテキストにした書写会を、なんとか工夫して開催できるようにしたいと思っています。