バイデン大統領の就任式でレディー・ガガさんがアメリカ国歌を歌うシーンをニュースで見ました。バイデンさんを支持していたから呼ばれたのかな、といった見方をしていたのですが、ちょっといい話にふれました。
朝、NHK BS1の「キャッチ!世界のトップニュース」をみていると、@nyc (番組内のコーナー)でニューヨークのマイケルさんが、アメリカ国歌について少し紹介していました。歌詞には、米英戦争の激しい戦闘のなか、それでも砦に星条旗が翻っていたというシーンが描かれているそうです。ガガさんが、その歌詞の部分を歌った際、星条旗を見上げていたとマイケルさんは解説していました。ガガさんはどんな思いで星条旗を見上げだのでしょうか。その姿に触れて、マイケルさんには、アメリカの方達にはこみ上げるものがあったのだろうなと思いました。(ただし、米英戦争については、アメリカの領土拡張が背景にあった戦争です。結果としてインディアンの土地も奪われました)
トランプ前政権が作り出した憎悪と分断は、実は誰の心にも忍び寄るものだと思います。ここから再生できるのかどうかは、アメリカはもちろん、世界にも大きな影響を与えるに違いありません。決して他人事ではありません。
日本にいる私にできることは、親鸞聖人がおっしゃっていることをいまに生かすことであるなと改めて思っています。
貪りや怒りや愚かさを抱えて生きていることを自覚すること。
そうした自らの悪の部分に向き合って、阿弥陀仏がその私を目掛けて救い取ろうと働き続けてくださっていることをうけとめ、真似事であったとしても、仏のこころを我がこころとして生きていくこと。
そしてまわりの人たちとつながって「われら」として歩んでいくこと。