相談活動から見えてきたこと

坊守です

コロナの影響で、従来のような出張やイベントは減っていますが、昨年末から忙しくなってきました。
職場で生活相談を始めたからです。きっかけは、コロナの影響を受け、あっという間に生活が立ちゆかなくなった患者さんが、何人も出てこられたこと。
「病院とつながっているかたは、全体からみてもほんのひと握りだし、なんとかしたいね」となったワケです。
困っていても「困った」と言いにくい空気もありますから、どうしたら言いやすいだろう?と方法に頭をひねり…結局「相談のある方はどうぞ」という控えめな案内をアンケートに添えて地域に配ることにしました。

その反応が年明けからポツポツ入ってきたのです。生活保護課に行ったり、労働組合に相談したり、普段とは違う体験をしています。
コロナの影響で仕事を失った人からの相談も入りますが、コロナ前から困っておられた方がかなりいます。40代で「生きていきたくない」と書かれてきた方もいました。

あらためて、働く人の立場の弱さや、年金が老後の生活保障には足りない問題、使える制度の情報が必要な人に届いていないことなど、社会が抱える課題を痛感するこのごろです。貧困層はコロナにかかりやすいというデータがいくつもありますが、ウイルスに罹患するより前に、生活できずに倒れる確率の方が高そうやんか、と思います。

生老病死は人間の誰もが直面する苦しみだそうですが、同じ時代をたまたまご一緒している者同士、苦しいことに共感し、何かできることがあれば…と思います。

投稿者: 西法寺

西法寺のHPを管理している釈大朗です。よろしくお願いします。

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