もちろん、どなたかの創作の漢字ですが、一字で「ぼんのう」と読ませるそうです。

思い通りにならない苦が上にあります。眼・耳・鼻・舌・身・意は感覚や意識を生じさせる六根です。そして好(よい)、悪(悪い)、平(どちらでもい)があり、さらに浄(きれい)、染(よごれ)。画数も108になるとか。よくできています。
親鸞聖人は「煩悩成就のわれら」とおっしゃいます。ですから、鐘をついたくらいでなくなるものではありません。それで昔は浄土真宗で鐘をつくことはなかったそうです。ではなせつくのか? 「他のところがつくからです」と中央仏教学院の先生から聞いて、ちょっと笑ってしまいました。
煩悩成就のわたしではありますが、少しでも離れていかなければどの思いも込めて108回打ちたいと思います。