ご門徒のAさんより、先日の報恩講にお参りをした感想を記したお手紙をいただきました。
そこには姑さんとの関わりが記されています。
「私はまだ若い頃、何が不足だったか思い出しませんが、姑に無言の抵抗をしました。姑は悲しんで泣きながら、『何が不足で黙っとるだえ。いって頂戴。この世は長いようで短い人生よ。仲良く暮らすのが一番よ』と言いました。しばらくして仏さんを拝んでいましたが、『ありがとうございました』と仏さんにいっていました。私は、嫁がいじめているのに何がありがたいか(夕べの感謝の御礼だったかもしれません)。でも私はそれ以来、家の宗教に関心を持ちました」
「私は昭和34年に嫁に来ました。舅はその年の12月に亡くなりましたが、姑とは36年、ともに暮らしました。信心のこともよく話してくれました」
「私は姑ほど長く生きんとは思いますが、『願わくは花のもとにて我死さん」といった歌人のように、姑のように花の散る頃に逝きたいものです」
姑さんの忌日は、4月14日と記してありました。
そして最後に、13、14日にお話ししてくださったご講師さんのことを詠んだ句が添えられていました。
「報恩講 汗を拭きつつ 法を説く」
Aさん、ありがとうございました。お手紙、大切にします。