あすは網代のご門徒Aさんの米寿の誕生日です。この前の日曜、お祝いのプレゼントをもって坊守とうかがいました。
「あっとろしい」とAさん。鳥取弁で、びっくりした、恐れ多い、といった意味です。


私はAさんに誘われて習字教室にも通うようになりました。よき先輩であるとともに、年の離れた親友です。
俳句をはじめ多彩な趣味をもち、料理やお団子づくりが上手。お寺にも長年に渡ってお参りいただいています。
昨年の報恩講の直後にAさんは私に電話をくれました。「姑から『家事の手を休めていいからお寺に参りんさい』といわれたことがあった。そのことをきょう、久しぶりに思い出した」と話されました。
「前に生まれん者は後を導き、後に生まれん者は前を訪(とぶら)え」
中国の僧・道綽が『安楽集』に記した言葉です。Aさんと姑さんとの関係はこの言葉どおりだったのでしょう。そしてAさんと私・坊守もこういう関係ではないのかなと、ありがたく思っています。
1日早いですが、米寿、まことにおめでとうございます。
Aさん宅まで歩いたほんの数分の間に「今日はどうされましたか」「あらこんにちは!」など、いろんな方から声がかかり、毎週この地域を徘徊しているだけはあるな、と思いました。
そしてそれも、屈託ないAさんが、ちょっと引っ込み思案な住職(本当は)に、あたえてくれた場でもあります。わたしもAさんが大好きです。いまは亡き祖母にも雰囲気が似ています。
プレゼントしたカゴは住職からの発注で初挑戦しました。住職のカゴとは色違いのお揃いです。
(*´∀`*)
いいねいいね