昨日、町内の食堂で昼食を食べていた時の話です。
その店は常連さん憩いの場所で、私含め4人は3週間ほど前にも同席した4人でした。
私は僧侶をしていると自己紹介もしていたので、「お寺さんに聞きたいことがある」と話しかけられたのです。
お一人の方は、「お墓を一つにしたいが、どう考えたらいいか」ということでした。
なんでも10個ほどの墓石があり、「将来のことを考えると一つにしたい。でも、子どもは都会に出ていて、一つにしても見てくれるかどうかわからない」
これはなかなか難しい相談です。「私だったらお墓は何もしないでそのままにしておくかなあ。いずれにしても、その思いをご家族、お寺さんにも伝えてよく相談されるのがいいのではないでしょうか」とお話ししました。
もう一人の方は、お布施への不満です。「20年ほど前の話だけど、親が亡くなった時のお布施として70万円、納骨の際にも6万円ほどかかった。ワシの時にはそんなに払うことはできない」と話されます。
「70万円もお布施をいただいたら、私ならドキドキしてお経を間違えるかもしれません」と話すと、食堂内、爆笑でした。お寺によってはお布施の額を決めているところもあります。決まっていなくても、このお寺では葬儀の時はこれくらいと暗黙のルールになっているようなところもあります。
が、しかし、「あまり気にしないことですよ」とお話ししました。
お布施の大小で判断することは僧侶が最もやってはいけないことです。今、年金は増えず、介護その他、お金がかかるのです。お寺に葬儀を依頼することだって当たり前ではない状況ですから。
思いがけずお寺談義になりました。
西法寺のご門徒さんとの関係でも、「なんでも気軽に聞いてください」ともっとアピールしていかないとけないなと気づかされました。