坊守です。
きょうはおやすみでしたので、朝一番は本堂のお花をして、葬儀のお勤めのしたくを手伝いました。普段はフルタイム労働者なので、お花くらいはさせてもらおうと思っているのですが、きょうも1種類、名前が分からないまま使った植物がありました。まだまだまだまだ勉強。
さて、自宅に戻ると、細長い包みが届いていました。和歌山にいる私の実母の従姉妹のK子さんからです。「K子さんからの細長い物ならきっと…」と予想しながら開けると、やはり、中身は輪袈裟でした。秋冬のものを届けてくれたのです。

住職の好みの色に草文様が入っています。お礼をいうと「輪袈裟は何本あっても邪魔にならんでしょう」と、朗らかな声が返ってきました。
K子さんは、同じ宗派のお寺で、坊守をしていました。いまは息子さん夫婦に役を引き継いでいますが、なにかにつけ、我々を気にかけてくれています。
勤め人から急きょ、お寺に入ることになった私たちが頼りなくてハラハラさせているかも知れませんけれど、この進路を手放しで喜んでくれた大先輩がいることが、私にはどんなに心強いか、言葉にはできません。
ちょうど3年前の今ごろ「浄土真宗のことをわかりやすく書いた本ですよ」と、京都の本山で選んでくれた本がどっさり届いたように記憶しています。
これも、阿弥陀さんにまもられた同朋ならばこそのあたたかさでしょうか。
「困ったこと、分からんことがあったら、なんでも言うちょいで(言ってきなさい)」という御守りのような言葉が、今後も支えのひとつです。
この輪袈裟をみるたび、フワッと心があたたかくなるんだろうな。
ホントにありがたいことです。秋草文様かな、上品な輪袈裟ですね。
いつもドンと後ろから支えてくださっています。有難うございます。
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頼りにする方があちこちにいて下さり、めぐまれていると思います。
住職とは、岩美に少し雰囲気が似た、漁村の只中にあるK子さんのお寺を訪問したいと思っていたのですが、こんな時世になりましたので、気長に機会を待ちます。
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