本日は、9月19日。お彼岸の初日です。お墓参りに出かけられた方もいらっしゃるでしょう。
Twitterを読んでいると、安倍前首相が靖国神社に参拝したと書き込みしていました。首相時代に一度参拝していますが、その後はしていません。退任後直ちにおこなった、というところでしょうか。
本願寺派をはじめ浄土真宗10派でつくる真宗連合教団は、首相及び閣僚が靖国神社を参拝されることに対して、抗議や中止の要請を繰り返し行なっています。
9月19日は、安倍首相が在任時代に、おそらく最も力を込めた安保法制を成立させた日でもあります。2015年9月19日のことでした。
最近の報道によると、安保法制の成立に際し、在日米大使館が、本国に対して、「歴史的偉業」と絶賛する公電を送っていたことが明らかになりました。米国政府にとっては、米国の武力行使に日本も加わる道を開いたことは確かに偉業なのかもしれません。
歴代政府が憲法9条のもとでできないとしてきた海外での武力行使に道を開いたのが安保法制です。この5年間は発動の機会はありませんが、自衛隊と米軍の一体化が進んでいるとニュースが報じていました。それが成立した日にわざわざ靖国神社を参拝した安倍さんの心境とはいかに。
新たな「英霊」を生み出すようなことがあってはなりません。
そういえば5年前の今日は、安保法制が強行採決された日だよなあ、と思い出していました。あの夜は、深夜に行われた国会の中継に耳をかたむけ、なんでこんなおかしい法律が、おかしいやり方で通るんか、と納得できませんでした(いまだに納得していません)。
いま「戦争は嫌い」と堂々と言いにくい空気が少々あるかもしれませんが、そんな空気は読まずに表明したいと思います。だいたい、国と国との意見の違いはあって当然、そこを武力ではなく、話し合いでおさめることが政治家の仕事だと思うのです。戦争するっちゅう選択肢を増やしてどないしはるねん…。また5年前の怒りのツッコミが再燃してきました。
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