本日は午前と午後に墓前での納骨のお勤めがありました。
仏教徒のお墓の起源は釈尊の遺骨(仏舎利)を納めた仏塔にあります。庶民がお墓を持つようになったのは江戸時代からです。
お墓は、私と亡き先祖とのつながりを考えさせてくれる場です。また、横のつながりというのか、家は違っても同じ地域で歴史を重ねてきた方たちとのつながりを感じる場です。網代や田後地域の墓地に行くと、この人たちと私は決してアカの他人ではなくどこかでつながってるよなぁと思うのです。
そういえば、昨年のこと。盆参りが終わって帰ろうかなという時に、あるご門徒さんと道端で出会い、「お出かけですか」と訪ねると、「お盆は親戚のお墓を参って回るだが」とおっしゃいます。
その方もそうなのですが、亡き人のことをしばしば思い出しつつ、寂しい中にも感謝を忘れない人は心穏やかな人が多いと思います。
手を合わせる行為がすくなくなっているいま、お盆のお墓参りは貴重な時間です。ことしは帰省できないという方も、お盆の期間中に手を合わせてみられてはいかがでしょうか。