龍谷ミュージアムでの展示をまとめた『ブッダのお弟子さん』を読んでいます。
展示は8月半ばまでインターネットで見ることができます。https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2020/odeshisan/movie.html
ブッダには十人の直々のお弟子さんがいた、ということはご存知の方もいらっしゃるでしょう。その根拠はどこにあるのか、初めて知りました、
本のなかに、小さな本が閉じられているのですが、

『維摩経』というお経の一節です。10人の弟子に釈尊は病床にある維摩のところへお見舞いにいくよう勧めます。この10人が十大弟子と呼ばれるようになったそうです。
『維摩経』では、弟子たちが弁才にたけた維摩のお見舞いに行きたがらず、釈尊は文殊菩薩をつかわします。三人寄れば文殊の知恵の文殊菩薩です。
文殊菩薩は維摩に病気の原因を尋ねます。
維摩は、
「以一切衆生病是故我病」〜生きとし生けるものが皆病むゆえに、私も病む、と答えます。
一人の苦しみも、私は見過ごすことができない。
ほんと、シビれるひとことです。
本は、上のホームページから注文することができます。