5月21日は、親鸞聖人の誕生日であると伝えられています。
生まれた年ははっきりしています。本願寺に所蔵されているご自筆の六字名号には、ご自身の年齢を84歳、そして康元元年10月28日と記されています。西暦に置き換えると1256年です。ここから逆算して誕生年は1173年(承安3年)となるのです。
今は満年齢で年齢を数えますが、当時は数え年です。生まれた年が1歳、正月が来ると歳が一つ増えます。ですから誕生日というのはほとんど意識されていなかったようです。
親鸞聖人の誕生日は江戸時代の中頃より4月1日であるとされるようになりました。真宗の一つの派である高田派が古い記録にあったというようになり、この誕生日が広がっていったようです。4月1日は旧暦ですから、明治以降、太陽暦に換算して5月21日を親鸞聖人の誕生日としてお祝いするようになったのです。
うちのお寺では親鸞聖人の誕生日のお勤め(降誕会=ごうたんえ)はしていません。先日の永代経法要と合わせてお勤めすればよかったのですが、すっかり頭から抜けていました。
ということで今日は網代道場に用事があったので、ひとり降誕会のお勤めをしてきました。

