
藤波の 花は盛りに なりにけり 平城(なら)の京を 思ほすや君
『万葉集』には藤を詠んだ歌がたくさんあるそうです。満開の藤を眺めて私も一句、としばし考えましたが浮かびません。
そういえば藤がつく苗字って多いですよね。
藤田さん、藤波さん、藤川さん、藤本さん、藤山さん、藤野さん、藤倉さん、藤島さん、藤崎さんなどなど。
いやいや、よく考えたら浄土真宗本願寺派の寺紋は下り藤じゃないですか。なぜなのか気になったので調べてみました。第22代の鏡如門主が、明治31年、九条籌子と結婚し、以来九条家の家紋の下り藤を寺紋として使うようになったそうです(制度化されたのは明治36年。九条家の下り藤と本願寺派のそれには、若干の違いがあります)。
全然知りませんでした。