午前中は一つ法事があり、人数を絞ってのお参りでした。お互いに距離を置いてでしたが、『正信偈』を上手に読まれる方がいらっしゃって、脱帽でした。
さて、きょうは憲法記念日です。集落の当番で河川敷の掲揚台に日の丸を掲げてきたのですが(おそらく人生初です)、それで終わりではもったいないので、日本国憲法を最初から最後まで読みました。
「私有財産は、正当な補償の下に、これを公共のために用ひることができる」と第29条3項にあります。自粛を要請する以上は補償が必要となりますが、その根拠はここにあります。
前文では、「全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免かれ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」とあります。新型コロナウイルス感染拡大という状況で読んでみると、どんなことが求められているのかなあと考えさせられます。
医療、福祉の充実、そして文化、芸術、スポーツなど生きるために必要な分野を大切にすること。
政府も、そして私たちも、世界とつながりを深め信頼関係を構築し、情報を共有して、恐怖から免れる道筋を見つけていくこと。
もうけや効率を最優先して、地球を痛めつけるような現実のままでは、この権利をいつまでも実現できないなあとも。
日本国憲法の値打ち、再発見しました。