午前は四十九日の法要、そのあと納骨でした。

お墓は網代の墓地のいちばん上の方。
息を切らせて登った先でした。うっすらとみえる砂地は鳥取砂丘です。見晴らしは最高ですが、高齢の方にはきびしい環境です。
納骨された方は元漁師さんです。奥様も網代出身。この港から何度も何度も漁場に向かわれたことでしょう。
値遇(ちぐ)ということばがあります。値はぴったりとあう、遇には予期しなかったけれどもめぐりあうという意味があります。仏縁にめぐりあうことを意味しますが、人間関係に置き換えてみても、こういう出会いが人生のなかであれば、それは大きな支えになると思います。
葬儀がおわり毎週自宅にうかがって、いっしょにお経読み、ご主人との思い出をきかせていただきました。近いところに住んでいたもの同士なのに、縁あってめぐりあわれたのだなあとしみじみと思いました。
今日の法事で、奥様は大きな声でお経を読んでおられました。通夜の時も葬儀の時も、毎週のお勤めでもそうであったように。
四十九日までの期間に念仏者としても大先輩の姿にふれることができ、本当に学ばされました。別れの寂しさはすぐに癒えるものではないと思いますが、どうか身体に気をつけてお元気にお過ごし下さい。