お寺の桜の開花も近づいてきました。先週、台風のような風が吹いて心配だったので一安心です。花より団子の私のような人でも桜の開花がうれしいのは、心落ち着かない3月をすごしているからなのかもしれません。

明日ありと思う心のあだ桜 夜半に嵐の吹かぬものかは
親鸞聖人は9歳の時、仏門に入る決意をされました。夜も遅いので、得度(僧侶になること)明日にしましょうとのすすめに親鸞聖人は、「明日まで待てない」という気持ちを詠んだのがこの和歌であったと伝わっています。
今咲いている桜も、夜中に嵐が吹いたら散ってしまうかもしれない、だから明日ではなくいま仏門に入りたい。
本当に詠まれたのかどうかは定かではありませんが、真剣な気持ちであっただろうと思います。
今日できることを精一杯というのはなかなか簡単ではないし、追い詰めるようなことになってはもちろんいけません。ただ、当然のようにあすはあるわけではないということは胸に落として、だからこそありがたい、ありがとうという気持ちで日々を過ごすことは大切ではないかと思います。