2月15日は、お釈迦様がお亡くなりになった日と伝えられています。
臨終が近づくなか、25年ともに旅をしたアナンは涙を流し悲しみます。お釈迦様は、「長い間、お前は、慈愛ある、身とことばとこころの行為によって、私に仕えてくれた。アナンよ、お前は善いことをしてくれた。努め励んで修行せよ」とアナンに語りかけたと『大パリニッパーナ経』にあります。
「お前たちに告げよう。諸々の事象は過ぎ去るものである。怠ることなく修行を完成しなさい」。これを最後のことばとし、涅槃に入ったのです。涅槃とは安らぎの境地のことです。
涅槃図をご覧になった方はご存知だと思いますが、お釈迦様との別れに、お弟子さんたちはもちろん動物たちも涙を流しています。生きとし生きるものに深い慈悲の心をもって接したお釈迦様の人柄が偲ばれます。
お釈迦様の誕生日は4月8日、さとりを完成させたのは35才のときに迎えた12月8日と伝わっています。