雪の舞う中、本日は葬儀がありました。
よくお参りいただくご門徒さんがいらっしゃったので、「ご親戚でしたか?」と尋ねると、「ご近所だが。おーいと叫んだら聞こえるような近さだから」とのこと。遺影の方を向かれて、「『よう来た、よう来た』っていってるが」と笑っておられました。
こういう関係性っていいなあと気持ちが和みました。
葬儀の形は時代とともに変わってきています。今や家族葬が流れです。二世代、三世代家族が少なくなり、故人がどのような関係性のなかで生きてこられたのか、よくわからないままに、別のところに住まわれている喪主さんが家族葬を選ばれる方も多いように思います。そうなってしまうと、ご近所さんであっても葬儀に参列することが出来なくなってしまいます。
お寺と地域の関係も薄くなっていますから、葬儀をどのようにするか、相談されることも少なくなっています。私自身は長く地域から離れていたので、私とみなさんの関係性の薄さも相まって、申し訳なく思うこともあります。
葬儀を一つのご縁として喪主さんとの関係を作っていくこと、お寺で待っているのではなく、こちらから出かけて、あいさつから始めていくことなどできることは様々ありそうです。それから、お寺でお通夜・葬儀をつとめることができますよというご案内と、それに耐えうるような準備を始めていきたいと考えているところです。
5月には、葬儀について、ご門徒さんにお話しする機会もあります。よく考えていきたいと思っています。