
隔週開催の習字教室が、1月は変則で2週続けてありました。
引き続き『般若心経』です。浄土真宗では読む機会のない『般若心経』ですが、書いては意味を考えるという作業となっています。
『般若心経』は空の思想が語られます。執着やこだわりを捨て、とらわれのない心で人のためにつくすことを説いていると思います。仏をめざす仏道です。
容易な道ではもちろんありませんが、仏教の思想、スタンスをよく表していると思います。この精神が世界中で発揮されれば、苦悩の大部分はとりのぞけるのでは?
それが自力ではできない私でありますから、「誰でも、どんな人でもすくいとってゆく」とする浄土教・阿弥陀如来の教えもまた頼もしいとも思います。
仏教には、般若心経のような自力の道、如来の力(他力・本願力)の道がありますが、めざす道は一つであると思います。
–今どこかで流される血、流される涙。この世界苦をすべての人びとが我がもの、自分の苦悩として感じ取ることができますように。私たちがそれぞれに、誰かの痛みは、私の痛みだと感じ取ることができますように。少しでも、世界の誰かの痛みをとりのぞこうと、みながそれぞれに努力できますように。–丘山新『菩薩の願い』より。
違いの強調よりも、共通する点で力をあわせないともったいないですよね。
字の方はたいして上達しませんが、いろいろと考えさせられます。