きょうはお寺の会議でした。
会議は1時間半ほどで終わり、坊守お手製のカレーを食べつつ1時間ほど交流しました。
5年間、お母さんの介護を体験した方からはこんな話がありました。「食事の際、お母さんがどうしても食べてくれず、スプーンを投げてしまったことがある。その夜、なんであんなことをしてしまったのかと、涙が出て仕方がなかった。その体験から『待とう』と思えるようになった。する側、される側が同体になれたと思います」「母が亡くなる前日の夜、私の顔を何度も撫でてくれた。その翌日、母の顔を拭こうとすると、急に呼吸が乱れて腕の中で亡くなったんです」
知り合いの方から介護の悩みを聞くこともあるそうですが、「『こうしてみたら』と言えるようになったのも、母のおかげです」。
時間をとって交流すると自分史というのか、その人ならではの体験談が聞け、学ばされます。
お寺の時間は世間よりもゆっくり流れています。こうした機会をことしは増やしていきたいものです。