ナモです。
きょうは、おめめがさめてから、ブーブにのりました。
「どこにいくの?どこにいくの?」と、おばたんにきいたら「どうぶつびょういんやで」と、おこたえがありました。

ブーブが止まったら、バスケットのあなから、小さなワンコがみえて、どこからかキューン!という、ひめいもきこえて、あたいはブルブルふるえたの。
まちあいのべんちにすわっていたニンゲンのおばあさまが「かわいいねこちゃんですな」と、いいました。
おばあさまがだっこしていた、くろくてながいワンコは「ノミがいます」といわれたそうで、おばたんは「近づいたらだめよ」と、ちいさいこえでいいました。

「やまなさーん」とよばれたら、バスケットからだされました。おんなのひとが、おなかやせなかをさわって「やせてもふとってもいませんね」といいました。もういやだったので、じぶんでバスケットにはいりましたが、またひっぱりだされました。
こんどはおみみのなかをグリグリされて、なんかいもふいてもらいました。
「あんた、みみのなかが、まっくろ!」と、おばたんがおどろきました。
おみみそうじのあとは、かゆいのをとめるおくすりをすりこんでもらいました。
おそとで寝ていたあたいは、おなかのなかやおみみのなかに住んでいたむしさんと、バイバイしないといけないんだって。
だんだんこわくなくなって、おへやのたんけんをしたら、おんなのひとが「きもがすわっているわね」と、ほめてくれて、おさかなのおやつを、さじでたべさせてくれました。
それで、おでかけはおしまい。

「せんせい、ありがとうございます」と、おばたんがいいました。おんなのひとは、どうぶつのおいしゃさんだったそうです。
おいしいものがもらえるなら、またいきたいわ。