坊守です。
明日から三連休という方も多いと思います。そんな連休最終日の13日に、地域医療について考える学習会が米子市で企画されています。
催しのきっかけは、9月末に厚生労働省が424カ所の公立・公的病院リストを発表したこと。平たくいうと「リストに入った病院は、いまの医療内容を縮小する方向で検討せよ」という内容です。鳥取県内では日南、南部、境港、そして岩美(!)の4病院が名指しされました。

わたしもこのニュースには驚きました。
地域の医療のあり方(どんな診療科を置くか、入院が中心か在宅医療を展開するか…などなど)については、人口の動態や住民の年齢層の特徴によって、調整検討しながら構想してゆくもので、いまのカタチから動かすのはダメ、とは思いません。
ですが、今回のように中央の画一的な基準に沿ってリストを作り、当事者の病院には事前連絡もなく発表するなんてことを、厚生労働省がやるなんて…。
そもそも、日本の医療現場はどことも、医師や看護師などのスタッフ不足を抱えながら、目の前のいのちを守るために、身を削るようにしてつないでいます。公立病院などは特に、不採算分野も担い、地域の命の砦として踏ん張っている。そこに国がこんな発表をするとは、日々の努力に冷や水を浴びせるような行為だったと思います。
また、同省が判断の基準にした調査データや基準があまりにもずさんなものであったことも判明。自治体や病院関係者から、強い抗議と白紙撤回を求める意見も出されています。
地域にとって医療機関は電気や水道のように、なくてはならないインフラだということは、東日本大震災などを経て、広く実感されていることだと思います。ふだんの生活の中で、地域医療について考える機会はほとんどありませんよね。でも、政府が社会保障の財源を圧縮しようという方針を持っている限り、住民・患者のレベルでも、地域医療の動向を知り・考える時間や場を積極的に作らないといかん時だな、と考えた次第(真面目モードです)。
ということで、長くなりましたが、13日は、県東端から西端まで、おんぼろ自動車でひとっ走りしてきます。
以上、医療分野で働く坊守でした。