きょうは13回忌のお参りがありました。20人をこえる方たちがお集まりで、久しぶりに会った方も少なくないご様子です。
若い方もいらっしゃったので、親指と小指の話をしました。
人差し指、中指、薬指を折ってみると、親指が小指の方を向きます。ところが小指は向きません。
親指はそれに構わず小指を向いています。
親指は阿弥陀さん、小指は私です。
妨げている指は、貪り、怒り、愚かさ。わが身のありようです。
親鸞聖人は阿弥陀仏の必ず救うぞの願いのなかに生かされる生活のなかで、貪り、怒り、愚かさを好まなくなり、少しずつマシになるとおっしゃっています。
みなさん指を折っていました。
如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし 師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし
向かない小指を親指の方に向けていくことに、いかに生きるのかのヒントがあると思います。