報恩講の翌日、前日おまりになった80代のおばあちゃんから次のような電話がありました。
「若かった頃、お姑さんから、『家事はいいからお寺にお参りしてきなさい』と言われた。昨日はそのことを思い出していた。私は家族にそういう風にいってきただろうか。だから、長生きして、伝えていかないとと思った」
親鸞聖人が86歳で詠んだ和讃にこうあります。
「如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も 骨をくだきても謝すべし」
到底、恩を返すことはできないけれど、次に続く人たちに報せていこうとの気持ちを親鸞聖人は込めています。
おばあちゃんのお母さんへの思いも同じではありませんか。
恩を報り、恩を報せる。
おばあちゃんに教えていただきました。