
県中部の北栄町まで映画を見に行きました。
『明日へ〜戦争は罪悪である』
戦前、戦争で死ぬことを肯定し、戦地に送り出す役割を果たしていた僧侶が、ある出来事をきっかけにして、深く懺悔し、戦争は罪悪であると発言し、その主張を曲げずに貫いた姿が描かれていました。
なぜ変わったのか。それがこの映画の大きな見どころです。
主演は中原丈雄さん。『花子とアン』などテレビドラマでおなじみです。私としては、『植物男子ベランダー』のおじさん役がイチオシでしたが、この映画、熱演でした。
戦争で人殺しだけはするな。
いったん起きてしまえば、殺すしかなくなる。戦争は人を狂わす。
人の命より尊いものがあるのなら、教えてください。命をなきものにする全ての行いは、悪だ。
人の道を説くものが若者を戦争に送り出した罪は重い。戦争は罪悪だ。
耳に残るセリフもたくさんありました。
モデルは真宗大谷派の竹中彰元さん。(映画では大谷派の僧侶としては描かれていませんでした)
当時の仏教者が戦争を合理化した、今となってはへ理屈に、一殺多生があります。釈尊の不殺生の教えを、多くの生命を助けるためには多少殺しても構わないとしたのです。そのあたりの下りも描かれており、考えさせられます。
うちでも上映会してみようかなあ。